「君、僕の隣にいた人だよね?」

あえて控えめに言った。

だって初対面の時と謝って走って逃げられたからねw

「は、はい!」

顔を少し赤くして君は言った。

かわいいな。裏返ってるし。

「クスクス。どうだった?」

「あ、う、受かりました!!」

素直によかった。これでもっと話せる。
って思った。

「へぇーよかったね。ってことは僕達これから友達としてやってけるね」

普通に思ったことを口にしただけなのに君は更に赤くなっていた。

「う、受かったんですね。よかったー」

よかった?もしかして君も俺と同じこと思ってたのかな?

なんてにやけそうな顔をこらえて

「ん?今なんて言った?よかった??」

とりあえず聞いてみることに

「あ、いや、その。気になっていたといいますか…」

モジモジと恥ずかしそうに君は言う。

「へぇーそう「お嬢様!お待たせいたしました。」

誰だ?あのおじさん。

俺との会話を邪魔しやがって。

っていうかお嬢様?!

待て待て待て待て本物か??

俺が1人で頭の中にはてなを浮かべていたら

「あ、はーい。今行く。ごめんなさい。お迎え来ちゃったから…」

バツ悪そうに君は言う。

「あ、名前と携帯!」

とりあえず君と繋がるものが欲しかった。

だってクラス離れたら何も残らなくなりそうじゃん?

「名前は花園 真凛って言います携帯のアドレスは…」

花園…。花園ってもしかして…。

まーいいやどうせ後でわかるよな。

「真凛ちゃんか。俺は星野 心。アドレスこれだからメールして」

一生懸命携帯を探している彼女に俺は前々から用意してあったメアドと電話番号を渡した。

「あ、ありがとう。じゃーまた後でメールするね!」

嬉しそうに子供のような笑顔を向けてきた真凛。

バイバイと手を振りながらおじさんの方へ向かっていった。

やっぱり俺あいつのこと好きだな。