ここは会議室。

手続きは全部泉に任せてぼーっと男の子のことを考えていた。

受かった人達が続々と集まって皆嬉しそうに手続きをしているが…

いないなーいないなー…。

結局泉が手続きをしている間あの男の子は見当たらなかった。

でもどうしても見てみたいという欲…。

「お嬢様どうされますか?」

「へ?」

「ですから車をここまで運びましょうか?それともちょっと遠いですが一緒に駐車場まで行かれますか?」

「あー。運んできてくれる?」

「かしこまりました。では朝のところでお待ちを」

そう言うと泉は駐車場へと向かっていった。

泉には悪いけどわずかな可能性にかけてみたかった。


とそこにあの探していた男の子が現れた。

『!!
あの人!うん。間違いない。目が合っちゃった人だ!』

じーっと見つめてるとまたもや目が合ってしまった。

『やば!また気づかれたかも』

そう思ってるとこっちにやってきた。

「君、僕の隣にいた人だよね?」

「は、はい!」

緊張して声が裏返ってしまった。

「クスクス。どうだった?」

まるで王子様のような笑顔見せながらそう聞いてきた。

「あ、う、受かりました!!」

「へぇーよかったね。ってことは僕達これから友達としてやってけるね」

「う、受かったんですね。よかったー」

「ん?今なんて言った?よかった??」

「あ、いや、その。気になっていたといいますか…」

「へぇーそう「お嬢様!お待たせいたしました。」

「あ、はーい。今行く。ごめんなさい。お迎え来ちゃったから…」

「あ、名前と携帯!」

「名前は花園 真凛って言います携帯のアドレスは…」

「真凛ちゃんか。俺は星野 心。アドレスこれだからメールして」

「あ、ありがとう。じゃーまた後でメールするね!」

そう言い残すと泉のところに向かった。