「まず一つ目は、ジュエリーショップcloverの持ち株が3分の1を越えました。マジ大変だったんだからな?それから二つ目。藤堂氏がお前に面会を求めて来た。まぁ、大方、買収についてだろうな。スケジュール調整は済んでいて、明日の午後一で此方からジュエリーショップcloverの本社へと出向くことに段取りをつけた」
「へぇー…お前にしては上出来じゃねーか」
「だろう?そして三つ目」
「あん?まだあんのかよ?」
「明日の話し合いが上手くいかなかった時の為に、もう次の手を打ってある」
「へぇー…気が利くじゃねーか」
「当たり前。俺はお前に幸せになってほしいんだからよ」
「これで上手く行けば良いんだがな…」
「それはお前次第だろ?」
「あぁ、わかってるよ」
洋輔はハンターのような眼差しで圭人のことを見つめた。
そんな洋輔の表情に圭人は、「怖い怖い」と何時ものおちゃらけた言い方で軽くあしらっていたのであった。