「ことってさ、好きな人とかいんの?」

お茶を飲んでいた私はいきなりの質問に吹き出しそうになった。

「はあ?なんで?」

「いや、好きな人がいたらどうしたらいいのかなって。」

意外だ。弟はてっきりサッカーしか興味のないやつだと思っていた。

「いるけどなあ。あんたは好きな子とはどういう関係なの?」

「そ…れは…。」