「知ってるでしょ私と健二の事」



その体験は彼女に相当な傷を付けた

私の予想をはるか遠く超えて



「別れてから

まだ一年も経ってないの」


彼女は明るく私に言う


「一目惚れだったんだよ

あの時、学校が始まったばっかりで私

友達とかあんまり居なかったんだ。

ほら真里と美紅、転校したじゃない

そしたら誰も居なくなっちゃって」


知ってるよ、いっつも見てた
私はあんたの事が羨ましかった
3人で笑って遊んで
楽しそうだった事を