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「千尋、元気にしてっかな?」


6年ぶりの再会。


自然と胸が高鳴る。


「そこで何してんのー?

俺だって暇じゃないんだから、もう良いんなら行くけど。」


遠くから聞こえる声。


きっとアイツも千尋に会えることを楽しみにしてる。


同じ学校だっつうのにアイツはわざわざ俺が来るまで、全く千尋に関わらなかった。


俺のことを待っててくれたみたいで…


「変な気、使いやがって…」


アイツには聞こえない声でつぶやいた。


「俺行くからなー!」


「あっ、待てよっ!」


急いでアイツのところまで走った。