「ごめんなさい…気を…付けます…」


「それでいいのよっ」


そう言い捨てると、私の部屋から出て行った。


まだ、お腹に痛みが残る。


ゆっくりとベットから起き上がり、制服に着替える。


ふと鏡に映る自分の体。体中、あざや火傷のあとだらけ。


傷がないところといったら、顔や足・腕などである。


あの人たちも学んだようで、人目に触れるところは殴らなくなった。


一時期、虐待をしていないか疑われたことがあった。


その場はなんとかしのいだが、また疑われたら危険だと感じたのだろう。


見える場所にはやらなくなったが、その分酷くなった。


私はこの家のストレスを発散させるためのお人形として貰われた。


サンドバックと言っても過言ではないだろう。