ライバルなんて…どこにいるのよ?(笑)


私は辺りを見渡した。

いや…いないでしょ。


「ははっ。まぁ気付いてないなら良いけどさ。」


「えっ!どういうことですか?
橘さんは知ってるの??」


なのに橘さんは「知〜らな〜い♪」とか言って教えてくれない。

も〜う!!なんなのよ!
私は橘さんの服の袖を必死に引っ張った。


すると……




――ドサッ


「きゃっ…!?」


急にベッドの上に押し倒された。


目の前には,ものすごく綺麗な顔の橘さん。

この体勢は…なんなのでしょう?


「橘…さん?」

私が首を傾けると

同じように傾けて



「ん?なぁに?」


って笑いかける。


この近さでその笑顔はずるいでしょっ!!


「この体勢は…あのぉ〜…」


恥ずかしくなって,視線をそらす。

このままじゃまた,顔が真っ赤になっちゃうもん!!
またからかわれるのが落ちだ。