「またそうやってからかうぅ〜…」

横目で橘さんを睨んだけど
効果なし。

「ごめん,ごめん。」


悪びれた様子もなく,私の頭をくしゃくしゃと撫でた。


「でもさ,莉緒ちゃんがどんどん可愛くなってくのを見て,その…なんだっけ?」


「優真?」


「そうそう!優真くんは,莉緒ちゃんのこと気にし出したわけじゃん?」


た…たしかに。


「それって効果アリなんじゃない?莉緒ちゃんの可愛さに気付いたわけだよ。」


「そ…なのかな?」


「うんっ!絶対そう!今頃気付くなんてな〜。優真くんもライバルがいて大変だ。」


「へっ…?」


ライバル??