――えっ…?
「優…真…?」
「宮崎…俺さ…」
風がかすかに私達の髪を撫でる。
優真の声は弱々しくて
今にも消えてしまいそう。
神経を優真の声に必死に集中させた。
「うん…な‥に?」
心臓が変に高鳴る。
でも優真はなかなか話してくれない。
一体何があったの?
なんか…怖いよ‥
「…優真?」
「……たよ‥」
「へ…?」
私は優真の体を引き離し
優真の顔を見た。
「ど…したの‥?」
優真の表情は,今までにないくらい悲しげで
胸がつかえて,私も上手く喋れない。
「優真…ほんとにどうした…
「俺,別れたよ。」
優真が重たい口を開いた。