「宮崎。」
そこには優真がいた。
「優真っ…」
「遅れてごめんね。先生に進路のことで話されちゃってさ。」
優真は頭が良いから先生からも期待されている。
それに比べて私は,まだはっきりとしてない。
「そっか。優真は…確か法学部に行きたいんだよね?」
「うんっ。まぁとにかく今は勉強するしかないよね。先生にもしつこく言われた。」
と苦笑いをして,私の隣に座った。
最近私の隣には橘さんがいてくれたから
優真の存在が少し不思議に感じた。
まだ離れてから時間はそんなに
経ってないのに……
「あっ…優真,話って……」
私が顔を上げようとすると…
優真が私を抱きしめた。