下に目をやると


私の胸に置かれている橘さんの手。


――ちょっ…待って!!


まだキスは続けられたままで


橘さんの手はブラウスのボタンを開けようとしている。



――バチーンっ!!!!




「いっっってぇ!!!」


私は咄嗟に(?)橘さんを
平手打ちしていたらしい。


「だっ…だって何やってるんですか!!」


はぁはぁと息があがる。


「そんな殴らなくてもぉ〜」


橘さんは涙目で見つめる。


――うぅ…この顔にまたやられそうだ。


「何でいきなり…ありえないです!」


「ごめんね。だって莉緒ちゃん可愛くって止められなかったんだもん。」


真面目な顔で答える。


と…止められなかったとか…


どういうことぉ〜!?


もし私が止めてなかったら……





えぇ〜〜っ!!!


一気に顔が熱くなる。