美容室からの帰りの車の中で
橘さんに聞いてみた。
「あのぉ〜…」
「なぁに?」
「あの美容室が第二の家っていうのは…」
「ああ!俺がまだ今の美容学校行く前に,絵理の親父さんに世話になったんだ。今は絵理が経営してるけど昔は親父さんがやっててね。」
「そうだったんだ!」
「うん。んで,あの美容室に毎回習いに行っててさ。それで絵理とも仲良くなったわけよ。」
なるほど!親父さん繋がりだったんだ。
「もしや莉緒ちゃん,俺達の関係心配しちゃった?」
「はっ!しっしてません!!!」
「そんな惚れられてるとは照れるなぁ〜。」
ぽりぽりとわざとらしく頭をかく。
「もうっ!違いますから!!」