「おっ!宮崎まだいたのか。もう戸締まりしちゃうから早く帰れよ〜。」

「あ…はい。」

(先生かよっ。)


期待した自分がバカだった。
余計惨めになるじゃんか。


少しでも気を緩めればまた涙が溢れそうだったから,鞄を手に持ち足早に外に出た。


廊下にあるロッカーに何気なく目をやると「原田優真」の文字。


そもそもイライラの原因はコイツだ。