『莉緒ちゃんの学校の正門に車で行くからさ。そこならすぐ見つけられるでしょっ?』


「…てことはみんなが見る可能性大ですよね?」


『あぁ〜そうだね。ちょうど帰る時間だもんね。』


「ま…まずくないですか?」

『んんっ?何が?』


「だって……みんなにモデルやるとか言ってないし,普通に車で迎えに来るとか怪しまれるし,それに……」


――優真が何て思うか……

『付き合ってた男が気になる?』

「え……」

『莉緒ちゃんわかりやすいな。』


橘さんが,ははっと笑った。