しーっと男の人…橘 ツトムさんは人差し指を唇の前に持っていった。


(あんたのせいでしょっ!!!)


「そういう反応ってことはしてるんだな?」


にやりとイタズラに笑った。


「なっ…!!し…してません‥。」


語尾がどんどん小さくなっていって,なんかもう情けない…



「というか‥終わっちゃいました…」


橘さんはじっと私の顔を見続けて


「そいつをさ…見返したくないの?莉緒ちゃんは。」



覗きこむようにそう言った。