―キーンコーンカーンコーン







気だるいチャイムの音が鳴り響く教室。







(このチャイム鳴ったの何回目よ。)







みんなは部活やら予備校やらに行くけど私はまだこの場所から離れられないでいる。





茜色に染まりつつある空が自分を余計惨めにさせて涙をさそった。鼻の奥がツーンとする。


「情けねぇ〜……」