二人の間には


私達の知らない約束が交わされていた。


どんなものなのかはわからない。

「私…卒業イベントが終わったら用無しかな…?」


なんて一人虚しくなる。

卒業イベントが終わったら私は必要なくなってしまう気がした。


「どうしてそんなふうに思うの?莉緒ちゃんはツトムの支えなのよ?」

でも…それは…


「卒業イベントのモデルとしてでしょ?私は…美咲さんとの中を取り持つために選ばれたみた……」


感情的になった私は一気に血の気が引くのがわかった。


だって……


そこには橘さんがいたから。