その通りだった。
私の今目の前に広げられた一枚の紙。
それは…紛れもなく橘さんが描いたデザイン画だった。
「どう…?莉緒ちゃん。」
「…レス……」
「えっ…?」
「ウェディング…ドレス…」
そこに描かれていたのは
綺麗な純白…ではなくて薄いピンクのウェディングドレスだった。
まるでこの封筒と同じような…
「絵里…さん…これは…橘さんの気持ちですよね?」
どんどん視界が曇ってくのがわかる。
「これは…美咲さんにあてた…プロポーズですよね…?」
私の涙腺はいつからこんなに弱くなったんだろう……
もう涙は止まらなかった。