「…彼女は,ツトムに…渡したいものがあるんじゃないかしら…?」


「渡したい…もの?」


渡したいものって何だろう?

今さら何を…?


「莉緒ちゃん,彼女から封筒もらったんでしょ?中身…見た?」


「見てない…見てないです!!」


そうか…!!あの封筒に意味があったなんて…


ずっと怖くて渡せなかったのが
いけなかったの?


「たぶんその中には…」



私は慌てて鞄の中のピンクの封筒を必死に探した。


そしてー……



「彼女の為に描いたデザイン画が入ってるんじゃない?」




「…あっ……」