写真で見た時よりも美咲さんは綺麗だった。


あの時よりも大人びてて
伸びている髪。


すらっと長い手足がモデルという言葉を物語っていた。


「私のこと…何で知ってるんですか?」


美咲さんは目を丸くして驚いた。

そうだよね。
だって今度は私が質問してるんだもん。


――立場逆転。


そんな言葉が浮かんだ。



「見…たの。」


――何を?


「ツトムのマンションに行ったとき…あなたの姿を…見付けたの。」


美咲さんは眉をよせて,ぽつりぽつりと話し始めた。