「…あ,莉緒ちゃん!そういえばさっき何か言おうとしてなかった?」


頬をさすりながら橘さんは言う。

「あっ……」


そうだ。


私,写真渡そうと思ってたんだ。

「あ…え〜と…」


「うん?」


橘さんは首を傾け大きな青い瞳で見つめる。


「わ…忘れちゃいました。あはは…!」


「えっ!?」


笑って誤魔化したものの
明らかおかしいよね;


「いいの?」


「はいっ!その…また思い出したら言います!」


「うん。わかった♪」


橘さんは「お茶入れてくんね♪」と鼻歌を歌いながらリビングへ向かった。