「それって…お前のモデルか?」


「はいっ!」


う…そ…


私……?


また涙が溢れだす。


私…橘さんの力になれたの?


「そうか。楽しみだな,本番。
じゃあまたな。」


広樹さんは微笑んでドアを閉めた。



「莉緒ちゃん♪終わったよ!」


橘さんが私の元へと歩み寄る。


また泣き虫って言われちゃうよぉ〜。


「み…見ないで…ください…」


「なんで!?どうかしたの?」


橘さんは慌てて私の顔を覗き込む。


「莉緒ちゃん…もうほんと泣き虫だな〜♪」


「そ…言うと思ったか…ら…っ!?」


いきなり橘さんは私を抱き締めた。



「橘さんっ!?」



「莉緒ちゃん…ほんとありがと…」


橘さんはさっきよりも強く私を抱き締める。