「この卒業イベントが終わったらさ,お疲れさま兼ねてこの海辺に行こっ!」


「えっ…良いんですか?」


「もっちろん♪」


橘さんは優しく笑ってくれた。

やだ…めっちゃ嬉しい!!!


海辺かぁ〜♪


……あ…


『海辺にて…Dear美咲』


写真の裏に書かれていた言葉を思い出す。


もしかして…ここなのかな?


あの写真の場所。


うわ…自分弱すぎ…


また泣きそうになる。


ダメ!!泣いちゃダメだよ!


だって今…近くにいるのは


隣にいるのは


私なんだから。


そう思いながら私は橘さんの部屋に入った。