「あっえと…」


私が拾おうとしと途端,絵里さんがひょいと持ち上げた。


「あっ……」


「莉緒ちゃん…ツトムの部屋行ったんだ?」


ニヤリと笑う絵里さん。


「えっ…あ…はい。」


「それで見付けちゃったのか,これ…。」


絵里さんは写真に目を落とすと
悲しげに見つめてた。


「あの……」


「ん?」


「何か…知ってるんですか?」