「ふぇ…?」


唇を離した優真の頬は

ほんのりピンク色。


「めっちゃ恥ずかしい…」


と言いながら口元を手で押さえた。

「優真…今のは…」


「元気が出るおまじない的な?(笑)」


「えっ!なにそれっ!?」


「まぁ…とにかく,宮崎には笑顔が一番ってこと!」


「ありがと…優真。」


私が席をたつと

優真が背中を押してくれた。


振り返ると

優真が優しく笑ってた。


私も微笑みかけ,教室を出た。