チリチリチリチリリ

勢いよく目覚ましが鳴った。

「っ……」

「れんー起きてー」

下から声が聞こえた。

重い体を起き上がらせた

俺の名前は永渕れん

今年から高校二年生。

新学期に少しだけ期待をした。
今年こそ会えますように。

「れんー?」

「あ、やっば!電車間に合わねー!」

勢いよく階段を駆け下りる。

「いってきまーす!」

「はーい!きおつけて!」

母さんの声が遠くで聞こえてるような気がした。