「おまえは今、俺の手製ボックスに入っている。簡単な仕組みを教えてやろう。
上に水が10t、足のほうには炎。見えてはいないだろうが、頭のほうには高圧電流。下には針山。おまえが助かる道はわかるか?」

そんな状態で…助かる道なんてあるのか?

「こっちにはおまえの声は届かない。わからないと過程して話そう。
助かる道、それは10tの水を全て飲み干すこと。
一滴一滴をどれだけ早く落とすかがおまえの運命のわけどころさ。
餓死で死ぬのが先か、ボックスが壊れて水圧に潰されるか焼かれるかはたまた串刺しか感電で死ぬのが先か。

楽しみだな。

まぁせいぜいがんばって水を飲み干すんだな。」
ガチンと音をたてて、スピーカーの電源は切られた。

俺は殺される。意味もわからぬまま。

殺される心辺りなんて全くない。

絶望感が襲い、生きようなんて気力はなくなっていく。