めったに泣かないお母さん そんなお母さんを悲しませてしまったことがつらい しばらく泣いていると、玄関のドアが開く音がした 「ただいま…って、うぉ!?なに、どーしたわけ!?何で二人とも泣いてんの!?」 珍しく早く帰ってきた遼祐が、珍しく大きい声を出して驚いている そりゃそうだよね、お母さんと姉ちゃんが泣いてんだもん 「なに、姉ちゃん、東條先輩になんかされた?それとも春日先輩?」 弟よ、君はエスパーか