ガチャッ!


勢い良くリビングのドアが開いた


「ハァッハァッ!やっと終わった…」


優くんは荒い息をしながらソファーに座り、紅茶を飲み干す


「お疲れ~今日は新記録じゃない?2時間よ!」


「マジか…もう疲れて頭回んねぇ…」


そんなに凄まじいのか…隣のおばさん…


「優、大丈夫?」


「ん?あぁ…ちょっと休憩させて」


そう言うと私の太ももの上に頭を乗せて寝息を立てた


みーちゃんの前でこれは…


恥ずかしすぎるっ!!


「あらあら…幸せそうな顔しちゃって。よほど柚葉ちゃんのこと大好きなのね?柚葉ちゃん、優心をよろしくね?」


彼氏のお母さんにそういうこと言われるとすごく恥ずかしい…


「私の方が幸せにしてもらってます。私にはもったいない人ですよ」


「うふふっ!謙虚ねぇ!あ、柚葉ちゃん!夕飯食べていって?」


「え、いやいいですよ!」


「遠慮しないで!柚葉ちゃんの好きなもの作るから!何が食べたい?」


「えっと…じゃあ…グラタンで…」


「了解!材料買ってくるから待ってて!なんかあったら優心叩き起していいからね?」


そう言って急いで出ていくみーちゃん


こんなにぐっすり寝てる優を起こすことなんてできないよ…