「それから私は必死に働いて、優心に不自由させないようにしたの。相変わらず柑奈さんが家に来てくれることはちょこちょこあった。でもいつからか、そんなことはパタリとなくなった。不思議でたまらなくてね。何度も連絡したんだけど、『大丈夫』の一点張りで、何も教えてくれなかった」



「それからは電話番号も変わってしまって、連絡手段が無くなってしまったの。それが気がかりで仕方なくてね。でも、そんなとき…優心があなたを連れてきた」


そう言って私に微笑むみーちゃん


「ほんとに…柑奈さんにそっくり…」



泣きながら私の両手を握る


「あまりにも似ていて、驚いた。まさか、優心と歳が近い子供がいるなんて思わなかったし、この街に戻ってきてるなんて思わなかったから」


「…5年前、この街に来ました」


「…そう。柑奈さん、元気?」


「はい」


「そっかぁ…今度、会いに行ってもいいかな…?」


遠慮気味に聞いてくる


「もちろんです!母も、きっと会いたがってます」


「ふふっ!だと嬉しいなぁ」


それから2人でいろんな話をしていると