もっと深く切れば死ねるのに



私はそうしなかった



快感を求めたんだ



死ぬことよりも、自分の血を見ることで自分が“生きている”ってことを実感したかった



そんな事をしているうちに




私の腕はもう消えない傷しかない



父につけられたものより、自分でつけた傷の方がはるかに多い




自業自得なことくらいわかってる



でもそうする事でしか



自分を保てなかった