あの日は雨が降っていた
今から5年前、地元でも強豪のバスケチームに入っていた俺は夜遅くに家に帰った
「ただいまー」
いつもはおかえりって声が聞こえるのに今日は聞こえない
電気ついてんのに…
疑問に思いつつリビングの扉を開けると
そこには悲惨な光景が広がっていた
散乱している割れたコップや花瓶
そして
「姉ちゃん…?」
「柚葉!?しっかりして!柚葉ぁ!!」
ボロボロで倒れている姉ちゃんを抱きしめながら叫ぶ母さん
何だよこれ…何があったんだよ…?
そんなことを考えていると2階から人が下りてくる音が聞こえた