「おいおい……」


口では嫌そうにしているものの、
明るい顔で走っている。


「なんだぁ。
 悠利だって楽しみにしてるんじゃん」

「ま、まぁ、少しはなっ」


ふたりで学校まで、バカみたいに全力で駆けた。
競争しながら走っているため両者とも必死だ。

そして、学校へ着くと周りの目を
一気にひきつけてしまうくらいの元気のよさで、

『おはようございまぁーす!!』