「天、早く教室行かなくっちゃ!」


「わぁ、本当だ、こんな時間。
ちょっと、健夫!いい加減離れて!
授業におくれる!」


健夫は渋々私を離してくれたけど、まだ腕を掴まれている。


「ちょ、ちょっと!…」


と見上げると
健夫と祐介が頭上でバチバチやっていた


「言っとくけど、天は今は俺のだから
これから先もお前の所に行くことはないから、そういうのストーカーみたいでウザいからやめな」

バカにするようにニヤッと笑った顔もイケメン!!


「へぇ、お前って、そんな奴だったんだ
独占欲の塊だな。そんなんじゃ、テンちゃんが愛想尽かすのも時間の問題だな!
あっ!言い忘れてたけど、テンちゃんの初めては俺が頂いた」


全く同じ表情で言い返す祐介
これまたイケメン。
ごめん、健夫には負けるけど。


「ふーーん。べつに。
俺はお前よりもたくさん天を抱いてるからなんとも思ってないけど?」


「天ちゃんの初めて
かわいかったなぁ〜」



バッチバチ

バチバチ

バチバチ


時間がやばい



「健夫!!ごめん!!
時間ないから行くね」
と言って、健夫の腕を握り返してグイッと自分の方に引き寄せてチュッと頬にキスをした。


ごめん!健夫!!