時「……雪菜……俺の話を聞いてくれるか?俺の……過去を……」


「……うん」




時「俺は普通の家庭で育った。両親と姉貴と俺の4人家族だった。普通に幸せで大切な家族だった。だけど…去年の夏に親父の病気が見つかったんだ……病気は肺癌だった……正直助からないと思ってた……病気で死んだんだったら仕方がないって思ってた……でも……親父が死んだのは病院の医療ミスだったんだ!金を渡された……慰謝料かなんか知らねぇけどそんなので許されるはずがない!俺はその病院の院長を恨んだ……今そいつがどうしてるかは分からないけどな……家族を失う悲しみを味合わせてやろうかとも思った……でも……出来なかった……
今でもその時を思うとどうしようもない怒りが込み上げて来るんだ……」