新木の顔を見たくなかったから下を向いてると

「ごめんな。部活やるってなったら応援するから頑張れよ。」

え…
そう言って私の頭をポンポンした。

口調はいつもみたいに冷めてたのに、私の頭に触れた荒木の手は

とても優しくて暖かった。

な、何なの急に…

「あ、うん。ありがとう…」

私は戸惑ってさっきとは打って変わって静かにお礼を言って、返事をした。