「ユア……」
「はい?」
すごく温かい声だった。
「あのさ、俺、青い炎でてただろ?城のとき…」
「はい。」
「引いたか?」
少し間があいた。気を使ってるのだろうか。
「引くっていうより、驚いたという感じです。でも、かっこよかったですし」
そう言うと微笑んだ。
「私が言うのも何ですけど、こう、うまくそれを使いこなせたら、もっといいんじゃないですか?」
…あぁ。おさえるんじゃなくて…か…。
それは思ってもいなかった。
いままで怖がられ、恐れられてきたから、おさえよう、おさえようとしてきた。
ユアは違うんだな。
「……うん、ありがとう。」