村人たちは嬉し泣きや、女たちは、自分の愛する人が死んだことによるショックなどで満ちた。


その夜、ヤノウくんの様子が変だった。
なぜか避けてるように思える。

「僕、ちょっと聞いてくるね。」

わんこが変わりに行ってくれるみたいなので、任せることにした。

「ヤノウ…」

声をかけると、振り向いてくれた。

「もしかして、気にしてるの?」

「……」

ヤノウは本当のことだと黙ってしまうのだ。

「図星…か…。ユアちゃん、心配してるよ?」

「あんな姿見て平気なやつはいねーよ。」

「嫌われるのが怖いのか?」

「………」

また黙る。

「ユアちゃんに聞いてみたら?旅の仲間でしょ?約束したんだよね?」

「…わぁったよ。わんこ。」

「へへ。行こ!」