「さぁ、女よ!私の心を満たせ!」

口が動く。

「はい。マール様。」

体が勝手に彼の元へ行く。


いやだ。行きたくない。足よ、進まないで!!

そんな思いは届かず、動き続ける。



ダメだ!自分の出来ることはしないと!!……あれ?この約束…誰としたっけ?


記憶をはいめぐらせる。


あれは……あれは………



「ヤノウくん!!!!」