わんこはユアのもとへ帰ってきた。だが、なにやら騒ぎがあったようだ。

昨日の男たちがざわざわと何か話している。
幸い、彼らには自分の姿が見えないので盗み聞きをした。


「あの子がいない!昨日の女の子!」

「またかよ。…じゃあ、あの城にか?!」

「また被害が……」


「なんだって?!」

わんこは驚き、ヤノウに速く伝えるため、元の大きさに戻った。そして、猛ダッシュした。



「ヤノウーー!」