ずっと続く森を抜けると、城とその城下町が広がった。 「ヤノウくん、あの一番大きいのってなに?」 「あれは、城だ。」 あぁ。あれのことだったんだ。 よく城の飯はいいなとか言ってるの聞いたことがあるな。 「じゃ、さっさと行くぞ。わんこ。」 わんっ!と応え、また走りだした。