私は大神くんに手を引かれ店を出た
しばらく歩いて街を抜けて


「大神くん?」


「…………」


私が呼んでも振り向いてくれない
たぶん今回は
妬いてるというより、怒ってる


「ごっ、ごめんね?」


私がそう言うと
ようやく大神くんは立ち止まって
こっちを振り向いた


「あいつ、誰?」


「いや夏美が連れてきた人達なんだけど
私も居るのは待ち合わせるまで知らなくて…」


こんなの大神くんからしたら
言い訳だよね


「あーまじちょー妬いた。だっせ」