私を抱きしめる大神くんの体は
ほんのちょっぴり熱くて


「嘘ついたのは会う為の口実
こうでもしないと2人になれないから」


「ばか」


もう逃げられない
逃げる隙も見当たらない
だって私を抱きしめる腕の力から
逃がさないっていうのを感じるから


「やだった?」


「うっ、うるさい…」


「俺言ったよね?この合宿中に
先輩を好きにさせるって」


「確かに言ってたけど…」


「少しでも脈アリならさ
先輩から俺にキスしてよ」