各自自分の部屋へ戻り
夕食どきの騒がしさから一転
辺りは静けさに包まれていて
それがどこか不気味にさえ感じる


「まだ1日目だからみんな元気だけど
これが9日目くらいになったら
みんな廃人になってたりして…」


あと8日間、チームのみんなには
きつい練習メニューが課せられる
あくまで今日のは序章であって
さすがに私ならやりたくないくらいだ


トントントンー


「だれ?」


ふいにドアをノックする音が聞こえ
ドアの方へ行き開けてみると


「……先輩」


「大神くん?どうかした?」


「実は練習中足やっちゃってさ
痛くて眠れないから見て欲しいんだよね」