「おっ、怒ってない…!」


「ほら今もそーじゃん
俺、先輩が怒るような事言った?」


「いや言ってない…けど」


私がたじろいでいるのをよそに
大神くんがじわりじわりと私に迫り寄る
ついに私は大きな木に行き場を無くされて


「困ってる先輩初めて見たかも
意外と悪くないね」


「大神くん、そろそろ戻ろう?」


「もー少しだけ」


「ちょっ、……っ」