確かに大神くんの言う通りかもしれない
寝てるからって油断して
背中を向けた私は確かに隙だらけだ


「先輩、全然目合わせてくれないね」


「とりあえず離して
まだ片付け終わってないし」


「じゃあ逃げてみて。まぁ逃がさないけど」


どんなに力をいれても
この壁ドン状態から逃れられる気配がない
いっそ急所を蹴ってやれば…と思ったけど
私の両足の間には大神くんの左足
そう簡単に上手くいく状況ではない訳で


「先輩いい匂いする。」


「ちょっ、やめ…」


首元に大神くんの顔が埋められ