しばらく手を繋いだまま歩き続け
私たちは祭り会場近くの海へ辿り着いた
「歩き疲れたねー。つーか腹減った」
「ちょっと大神くん!」
急に自分から連れ出したくせに
奴は淡々と普通に話し始めた
「で、相談あるんでしょ?なに?」
「え、なにが?」
「ちょ、何がってなに!?
今すぐ相談したい事あるって言ったの
大神くんでしょ?」
「あーあれね。嘘に決まってんじゃん」
「はああああ!?」
もしかして私
いまとてつもなく馬鹿にされてる?
でもちょっと待って、忘れてた
大神くんはとんでもない自分勝手な奴なんだった!