「えっと、楽しかったよ…?」
少し間を空けてから私がそう答えると
「そっか…!すげー安心した」
そう言って野田くんは
今まで見たことないくらいの笑顔で
その場にしゃがみ込んだ
「のっ、野田くん?」
「いや悪ぃ、俺口下手だからさ
つまんねーとか思われてたらどうしよって
結構不安だったんだよ
でも楽しかったて聞いてすげー安心した」
「つまんないなんて思わないよ!
むしろ野田くんと今日まわれて
いい思い出になったよ」
「あのさ、中村」
「ん?」
「俺、今も中村が好きだよ」
「……っ」
突然の3度目の告白
いや、自分がそもそもずっと
向き合うことから逃げていたんだよね
それでもずっと野田くんは