「ちょっと何ここで寝てるの
家に帰って寝なさい」


「……………………」


どうしよう、全く起きない
いやむしろ今は放っておいて
片付けをしてから起こそう
そうすれば邪魔もされずに終わるし

私が片付けをし始めようと
部室にあるタオルに手をかけると


「先輩、隙だらけだね」


「…っ!」


気がつくと私のすぐ後ろには大神くんがいた
早く離れなきゃ
そう思っているのに


「俺から逃れようなんて無理だよ
女の先輩が、俺に勝てるわけねーじゃん」